導入事例・資料DL

2017年11月 7日 12:47 / by NDIソリューションズ

カテゴリ: 導入事例資料

導入事例(セゾン自動車火災保険株式会社 様)

老朽化したメインフレームからのマイグレーションにより運用コストを削減
日々の業務を継続しながら予定した工期で作業を完了

導入事例(セゾン自動車火災保険株式会社 様)

ユーザ企業プロフィール


事故率の低い40代・50代のお客さまを中心に、通販型自動車保険『おとなの自動車保険』を販売しているセゾン自動車火災保険

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社名 セゾン自動車火災保険株式会社
本社

東京都豊島区東池袋3丁目1番1号 サンシャイン60 40階

設立 1982年9月22日
URL

http://www.ins-saison.co.jp/

 

「おとなの自動車保険」や「じぶんでえらべる火災保険」が好調で注目を集めているセゾン自動車火災保険は、これまで運用してきたメインフレームの老朽化による運用負担とコストの増加を解消すべく、新たなプラットフォームへのマイグレーションを実施。IBMプラットフォームに精通し高い技術力を持つNDIソリューションズの尽力を得て、予定した期間とコストで作業を終え、業務基盤の刷新と改善を実現した。

 

 

経緯


損害保険業務基幹システムを運用しているメインフレームが老朽化
運用負担、コストの増加を解消するためマイグレーションを実施

セゾン自動車火災保険は、保険契約の情報を管理するシステム(損害保険業務基幹システム)を、国産メインフレーム上に構築、運用していた。長期の運用に伴って老朽化が目立つようになり、保守サービスを含めたコスト負担の増加や一部製品のサポート期間終了後の対応など、いくつかの課題が出ていたという。そこで、システム基盤の移行を検討することとなった。
同社では通販型保険商品を主力と位置づけたビジネスモデルへの転換を進めており、その基盤となる新しい通販システムの開発・構築を先行して進めていた。そこに今回の対象である損害保険業務基幹システムを統合することも含めて検討したが、まずは従来と同様に独立したシステムとして構築することを決定。IBM Power Systems(IBM i)へのマイグレーションを行うこととした。

「検討時は通販システムの構築をちょうど終えた頃で、損害保険業務基幹システムをどこに移すかは大きなポイントになりました。これを機に両者の機能統合も考えましたが、会社として最も注力している通販システムの機能向上など諸々の開発作業と重なってしまうため、開発スタッフの負担が大きくなり、それが通販サービスの展開にも影響を及ぼしてしまうのではないか? という懸念がありました。そこで、できるだけコストを抑えるとともに、開発スタッフや、実際にシステムを利用するユーザー部門にも負担をかけずにすむように、プロジェクトの方針を転換しました。その結果、マイグレーションがベストではないかということになったのです。」(柱本氏)

マイグレーション先の選択肢は、最初からIBM iに絞られていたという。これは、先行していた通販システムのプラットフォームとして、すでにIBM iが採用されていたことに因る。

「通販システムはパッケージソフトとして導入しており、そのプラットフォームがIBM iでした。損害保険業務基幹システムの主要言語はCOBOLであり、また通販システムもCOBOLを用いているため、ソフトウェア資産の有効活用やシステム運用の負荷を考慮し、同じプラットフォームへの物理統合によるマイグレーションが最適と判断したのです。」(樋川氏)

 

 

プロセス


実績とコストを重視してNDIソリューションズを選択
的確な対応で予定したスケジュールで一連の作業を完了

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プロジェクトの方向性が決まり、同社はRFI、RFPの作成とベンダー選定に着手。初回のアプローチは2011年10月頃に行われ、そこから半年ほどの期間を経て、最終的にNDIソリューションズ(以下NDIS)が選ばれた。同社は検討の際に、実績とコストを重視したという。

「最初にRFIで9社、RFPで5社にお声掛けをして、提案内容を基に最終的に2社に絞り込みました。そこから、実際に構築されたユーザー企業へのヒアリングやディスカッションなどもさせていただき、NDISにお任せするのが最善と考えたのです。
NDISに決めたのは、コスト面はもちろんですが、ユーザー企業様とのディスカッションで、生の声としてマイグレーションのノウハウに対するNDISの評価が高く強く勧められたことや、構築・検証作業の現場を拝見させてもらって取り組みの姿勢や体制を評価できた部分が大きかったと思います。ユーザー企業様へのヒアリングはRFPに含めていて、数社ほど訪問しました。」(土屋氏)

今回のプロジェクトでは、マイグレーション開発部分を担うNDISのほかに、移行するアプリケーション部分を保守している既存ベンダーをはじめ数社が参画しており、全体のマネジメントをNDISが主導する形で体制が組まれた。2012 年7月にプロジェクトとしてキックオフが行われ、2014年5月に無事サービスインを迎えた。当初計画と比較しテスト期間の延伸など一部変更は生じたものの、全体スケジュールは予定通りに収まったとのこと。

「国産メインフレームからIBMへの切り替えですので、事前に想定していたことではありましたが、文字コードの変更や半角英小文字の取扱いの相違など、負荷が高まってしまったところはありました。テストの際は、実際にシステムを使うユーザー部門に複数回説明会を行って協力をお願いしましたが、各部門とも日々の業務と並行しての対応でしたので、極力負荷をかけないようサポートすると共にテスト推進を図りました」(佐藤氏)

今回のプロジェクトを機にソフトウェア資産の棚卸が行われ、社内で利用している帳票フォーマットも再整備された。改めて確認したところ5,000種を超える帳票があり、そのままでは新システムへインポートできないため、同社がすべて作り直したという。
こうした部分を含め、細かな対応の積み重ねやスケジュールの調整が生じることは少なくなかったが、全体のスケジュールがほぼ保たれたのはNDIの対応力の高さによるものだと、同社では高く評価している。
また、ソフトウェア(プログラム)のマイグレーションに関して、変換ツールによる自動変換率が非常に高かったことも、コストとスケジュールの両面で大きく寄与したと捉えている。

「こちらの都合でぎりぎりのタイミングでプログラムや帳票の再移行をお願いすることになってしまったこともありましたが、NDISは迅速、適切に対応いただき、とても助かりました。
プログラムの変換率については捉え方がいろいろあると思いますが、実測値で97~98%というのは極めて高いと評価でき、技術力の高さと蓄積された実績のノウハウ化に感心しました。このおかげでコスト、スケジュール、工数が大きく抑えられた面もあるでしょう。新たに手を入れる部分が多くなれば、それだけ品質面に影響が出てくる可能性はありますから、自動で変換できた割合が非常に高かったことは今回の成功要因の1つではないかと思っています。」(石田氏)

 

 

効果~今後


運用コストの大幅削減、業務基盤の強化を実現
通販システムとの統合が今後の目標

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2014年5月から新たなプラットフォーム上で損害保険業務基幹システムは無事稼働を始め、現在まで大きなトラブルもなく運用を続けている。当初の課題だったコスト削減については、運用コストだけで見た場合、約55%という大幅な削減を達成。これはメインフレームを設置していたデータセンターの賃料、メインフレームやその周辺機器のレンタル料が削減されたことも理由に挙げられる。
また、メインフレームのときには実現できていなかった事業継続性の向上も図られた。

「当時の環境ではシステム的なBCP対策ができておらず、大きな課題の1つでした。先に構築した通販システムはディザスタリカバリ(DR)に対応してあり、今回マイグレーションしたシステムもそこに相乗りする形でDR対応を実現しています。会社として事業基盤が強化されたという点でも評価されており、今後効果が出てくると思っています。」(柱本氏)

システムを利用するユーザーにとっても柔軟性が向上したという。利用できるユーザー数も大幅に増えて、業務効率の向上にも貢献している。

「メインフレームのエミュレーターは、コストやLAN経由での利用に必要な通信装置の関係でユーザーを増やすのが難しい面がありました。IBMプラットフォームになり、エミュレーターが導入しやすくなったので、担当する部署のほぼ全員が使えるようになりました。システムサービスの範囲の広がりとともに、利用できるユーザーの拡大に対応できることは、日々の業務効率の面でも大きな効果と言えるでしょう。」(佐藤氏)

今後は、今回検討の俎上に載った通販システムとの機能統合が目標になるとのこと。

「新たに構築した通販システムと今回のマイグレーションした損害保険業務基幹システムは重複している機能もあるため、保守面で非効率な部分もあります。機能統合は簡単な話ではありませんが、さらなる効率化、コスト削減を目指して最終的には実現したいと考えています。」(樋川氏)

プロジェクトを無事に終えて、同社は改めてNDISの実力を評価しており、今後の対応にも期待を見せる。

「こういうマイグレーションを行うとき、他のシステム開発案件を完全に凍結するのが一般的かと思います。しかし、当社は通販型ダイレクト系損保として事業構造を転換したばかりであり、競合他社のサービスを凌駕するためにも新規開発案件を止めることはできませんでした。今回は開発案件を凍結せずに、マイグレーション開発と他の開発案件を並行開発させつつ、ほぼ想定した期間と工数でマイグレーションを完遂したことは、その難易度から考え非常に高く評価しています。
実際に取り組みを始めたら、調査・分析段階では想定できなかった課題も多数出てきましたが、NDIは前向きな姿勢で全部吸収して対応いただけたので、当社としても非常に助かりましたね。期間中には、新商品対応、制度改定、消費税率の改定などもありましたが、リリースの延期の心配も発生せずに完了でき本当に感謝しています。
プロジェクトのメインベンダーとして参画した各社を主導的にリードいただけたことはもとより、IBMプラットフォームに対する技術スキルがこれほど高いことにあらためて感心しました。本当に良いパートナーとタッグを組めたと感じています。今回の件で当社のシステムを熟知されたと思うので、IBMソリューションに留まらず、運用負荷の削減や効率化を実現できるような提案を今後も期待しています。」(柱本氏)

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